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マリーンズPLAYBACK2026 4月3日 サブロー監督「マリンで負けるわけにはいかない」

  21   2026/11/6

 4月3日。北海道からの移動試合となった本拠地ZOZOマリンスタジアムでのホークス戦は劇的な幕切れが待っていた。最終回まで2点ビハインド。しかし最後まで誰も諦めていなかった。意地と勝利への強い執念がスタジアムを包み込み、勝利の女神を振り向かせた。いつもは冷静なサブロー監督も、顔を紅潮させ声は枯れていた。

 「ボクが凄い興奮しています。向こうがミスというか四球をしてくれた。そこをうまくつけ込めた」

 相手の絶対的守護神を砕いた。先頭打者が左前打で出塁すると一死後、代打の山本大斗外野手が四球を選んで執念の出塁。二死後、この日はスタメンを外れ、途中出場だった髙部瑛斗外野手がレフトへのタイムリーヒットで1点差に迫る。ファイターズ3連戦では無安打。スタメン落ちの悔しさをバットに込めた。二死後、同じく先のカードで結果が伴わなかった藤原恭大外野手が決めた。ストレートをフルスイングすると打球は相手右翼手の頭上を越えていった。

 「思うような結果が出なくて苦しいと思う。ああいう風に途中で結果を出してくれるとまた使おうと思う」と指揮官はまず1点を返しベンチを勇気づけた髙部を褒めた。

 今シーズン最初のサヨナラ勝ちを決めるとベンチはお祭り騒ぎとなった。興奮のるつぼと化した。ムードは最高潮に達した。これこそが指揮官が求めるチームの雰囲気。最高だった。「ベンチ、最後凄かった。一つになっていた。周りが凄かった。最後は興奮した」といつもはポーカーフェイスの男が表情を緩めて喜んでいた。

 ヒーローは沢山いるゲームだったが先発のドラフト2位ルーキー・毛利海大投手の好投が全ての基盤にはある。7回2失点。六回までは0を並べた。「たいしたもの。この打線に対してあのピッチングできる。なんとかしてあげたかった。最後、負けを消してあげてよかった。本当に素晴らしい。十分すぎるほどのピッチング。期待通りのピッチング。打線が応えあげられなかった。次は勝たせて上げたい」とサブロー監督は絶賛した。そして「あのプレッシャーの中であのピッチングが出来たことが自信になったんじゃないかな」と、改めて開幕投手に指名した決断が間違っていなかったことを確信した。

 七回に栗原に先制2ランを打たれ、この回を投げきったところで交代を告げられた毛利はベンチで悔しがった。普段はおとなしい青年が、まるで鬼神のような表情でホームランを打たれた1球を悔み、自分を責めていた。そして切り替えると仲間たちを必死に応援した。

 その姿をもちろん指揮官も見た。「そういうのがいい。ウチに足りないところ。先のファイターズも途中から出てくる選手の必死さ。それをファイターズ戦で感じた。思ったことをミーティングで伝えた」と負け越した前カードを振り返った。
 
 ただ反省も忘れなかった。八回までは好機はあっても苦しい展開が続いた。「チャンスは作ったけど、進塁打とか決まらない。そこが決まればもう少し違う展開になっていた」と気を引き締め直した。

 そして指揮官は「マリンで負けるわけにはいかない」と力強く言い放ち、会見を打ち切った。結果的に今シーズン、このサヨナラ勝利を含みホークス戦で3度、サヨナラ勝ちを決めることになる。

文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章
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