コルセットはどうなんでしょう？

腰のコルセットですが、お使いになった方もきっといらっしゃるでしょう。
整形外科などで処方されたり、市販品を購入された方ですね。

しかしコルセットはどんな時に使われましたか？
「…腰痛に決まっているだろ…」との声が。

はい、その通りなんですが、ではどんな腰痛の時に？
これは【急性の腰痛】ですね。

ちなみに急性の腰痛（急性腰痛症と呼ばれています）とは原因は様々ですが、発症してから約一か月以内のものと定義されています。

基本的なものは、いわゆる「ギックリ腰」でしょう。
しかし場合によって急性の痛みは椎間板ヘルニアや圧迫骨折、感染症、内臓疾患などの場合もあります。

とりあえず今回は「ギックリ腰」を代表例として考えましょう。
このような時にこそ、コルセットは役に立ちます。

経験者の方にはよくお分かりのことと思いますが、痛みの程度の差はあるものの、ちょっと身体を動かすだけでもかなり痛い！

えぇ、じつはわたしも４回位ギックリは経験しました。
軽めの時は”痛みはあるもののそれなりには動けるレベル”　ひどい時は”立ち上がるのも困難なレベル”

とにかくつらいですよね～
で、コルセットなんですがもちろん腰痛を治療する器具ではありませんよね。

しかし腰に装着することにより①腰の動きを制限出来る②腰の支えになる。
これらの作用により動作をした時の痛みの緩和になります。

腰痛の程度により、無理の無い範囲でコルセットを装着して日常生活の動作を行うことにより、ギックリ腰からの回復を早めることでしょう。

逆に言えば、コルセットが無効なのは【①慢性の腰痛（発症してから三か月以上のもの）】や【②一番楽な姿勢で安静にしていても痛む腰痛】です。

つまり「痛み始めて短期間の腰痛で、動いた時だけに痛む腰痛」にこそ有効という事です。
それ以外で装着しても、ほぼ意味は無いと思われます（例外は骨折や手術後など）。

あとは仕事がら思い物を持ち上げたりする方で腰に不安がある場合はギックリ腰予防として使用はあり、だと考えます。

例えば介護職の方で仕事中、装着されている方をわりと見かけましたね。
特に自力で動けない方を移動させるのはかなりの負担になりますから、はい。

最後になりますが、コルセットを選ぶ場合は上の写真のような腰にしっかり巻くタイプがお勧めです。
よくある骨盤に巻き付けるゴムバンド的なものは腰の支えになりにくいのでギックリ腰などの場合、効果が弱いかと。

それとあくまでコルセットは動く時のみ有用ですので安静時（例：食事や就眠の際）は緩めるか外された方がよろしいかと、はい。

では、また次回よろしくお願いいたします。