アンティーク店「金田屋リヒトミューレ」

骨董(こっとう)店として生まれ変わった「旧金田屋洋品店」。レトロな外観が昭和初期の面影を伝える=16日、木更津市

 1932(昭和7)年に建てられ、約30年間手つかずだった木更津市のレトロ建築物「旧金田屋洋品店」(同市中央2)が、おしゃれなアンティーク店「金田屋リヒトミューレ」として生まれ変わりました。

 東京都八王子市から移り住んだ長谷川裕隆さん(48)が、ボロボロだった店内をリフォームし、よみがえらせました。長谷川さんは、趣たっぷりのレトロ建築を生かし、「木更津の良さを発信したい」と願っています。

 旧金田屋洋品店は、木更津で江戸時代から続く薬局店の「雑貨事業部」として明治時代に開業。現存する木造モルタル造りの建物は、緑のダイヤガラスや結霜ガラス、正面のアーチ型の装飾が特徴的で、昭和初期の面影がそのまま残っています。近年では、JR木更津駅西口に点在するレトロ建築の一つとして、市ホームページで紹介されるなど、その外観が町おこしに使われてきました。

30年間手つかず

店をオープンさせた長谷川裕隆さん(左)と佳美さん夫妻。リフォームした店内はぬくもりあふれる空間になった

 建物は長谷川さんの母親が相続し、約30年前に趣味教室として使われた後は、手つかずの状態になっていました。建物を取り壊す話が持ち上がりましたが、脱サラしてアンティーク販売などを手がけていた長谷川さんは「もったいない」と一念発起。昨年夏に約1カ月かけてリフォームし、当時住んでいた八王子市から引っ越してきました。

 建物内は床がグズグズに腐り、隙間風が吹き込む荒れ具合。アンティーク好きの長谷川さんは「余計なことはせず、元の形に忠実にきれいにしよう」と、自ら壁にしっくいを塗ったり床を張り替えたりしてよみがえらせました。

11月「オープン」

 昨年9月から店内で時計やライターの修理などを行っていましたが、客が自由に出入りできるようになったのは今年11月初めから。「建物を見たい人もいるので開けよう」と思い立ちました。

 店内には、店名の由来になった、光が当たると回転するガラス工芸品「ラジオメーター(独語でリヒトミューレ)」をはじめ、ダンヒルのオイルライター、オールドノリタケの逆輸入品などファン垂ぜんの逸品が並びます。15日には、自らデザインした紺色ののれんも届き、レトロな外観と相まったぬくもりある店が注目されつつあります。

 長谷川さんは「木更津は住むと悪くない場所。その良さをアピールしたい。『こんな店があるんだ』と思って喜んでもらえたら」と笑顔で話していました。

 営業時間は午前11時から日没まで。休業日は不定期。問い合わせは同店、電話0438(38)3538。

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