木更津市郷土博物館「金のすず」で、上総掘りについての講座に参加しました♪

2006年、国の重要無形民俗文化財に指定された千葉県上総地域発祥の深井戸掘り工法「上総掘りの技術」。
その技術保持者である鶴岡正幸先生(三代目井戸掘り職人)のもと、技術保持団体に指定された「上総掘り技術伝承研究会」(事務局・袖ケ浦市郷土博物館)。
重機も燃料も使わず少人数で効率よく掘れるシンプルでエコな技術は、今も世界各地で水を得るため活用されています。
その技術を守るため、ボランティアが昔ながらの掘削技術を学ぶ活動の様子をご紹介します☆彡

3月9日、太田山公園に集まった上総掘り技術伝承研究会のメンバー一同。まずは午前中、木更津市郷土博物館「金のすず」をぐるりと一周。木更津市の歴史をたどるプチ見学ツアーを満喫しました。
この日のメインイベントは午後から行われる地域学講座「木更津風土記」第5回。上総掘りの技術が国指定の重要無形民俗文化財指定を受けた15年ほど前から、いろいろお世話になっている文化庁の文化財調査官・前田俊一郎氏を講師に迎え、「技術伝承の保護に向けて-上総掘りの民俗技術と保護制度‐」と題した講演を聞くため、揃いの法被を持参して木更津に駆けつけたのでした。

ランチの後は、古民家「安西家住宅」を見学

天気が良かったので、お昼ごはんは太田山公園のベンチでお弁当を食べました。その後、講座が始まるまで時間があったので、公園内に保存されている古民家「安西家住宅」を見学しました。

公園内は梅が満開。桜の花はまだまだでしたが、温かな春らしい昼下がりです。

当会のメンバーの平均寿命は世間が思っているよりもはるかに高い(汗)ので、みんな「懐かしいな」「昔はみんなこんな家に住んでたよ」などと思い出話に花が咲きます♪

井戸と上総掘りを学ぶ地域学講座、スタート!

いよいよ地域学講座が始まりました。
会場となった集会室は見事に満席。東京からいらした文化庁の前田さんが、写真や冊子など資料をふんだんに使い、井戸の歴史からわかりやすく解説。

資料の中には、10年以上前に久留里の現場で井戸を掘っている当会のメンバーが登場するものもちらほら。「懐かしい!」「みんな若い!」と感慨もひとしおです。

長年、上総掘りを学んでいても、まだまだ知らないことはたくさん。
幾つになっても、勉強です!
いい大人が、尊敬すべき師を持ち新たな学びを得られるというのは何と幸せなことでしょうか。

とても有意義な講演を聞くことができて、みんな大満足です。
残念ながら、金のすずは館内空調工事のため4月1日から2021年3月31日まで休館となります。
(太田山公園に併設されている旧安西家住宅については通常どおり開館。)
再び開館する頃、当会のメンバーが元気に井戸を掘り続けられていることを祈りつつ、太田山公園をあとにしました。

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上総掘りチャンネル

袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
現在、モーレツにメンバー大募集中!
見学やお問い合わせはetofumiya●r8.dion.ne.jpまで。
※●は@(アットマーク)

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