NPO法制定から20年経ち、近年、長い実績のある県内のNPO法人から若い世代が入ってこない、定着しないなど世代交代を心配する声を聞くようになりました。千葉県NPO法人実態調査(H29年実施)でも、抱える課題として最も多い「団体内の高齢化」は、半数近くの団体が挙げています。役員・職員の年齢構成は60歳代が主だという団体が最も多く、70歳代が主な団体も過去3年の経過をみても年々増えており、高齢化が課題だと回答する団体が著しく増えている様子もうかがえます。創成期から活動してきた法人が世代交代を迫られている様を感じます。

このような状況を受けて、1998年NPO法創設から2011年のNPO法改正をはじめ、NPO支援制度やNPO支援機関の創設に長年取り組んできた松原明さん(認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会理事)を迎えて、NPOクラブでは意見交換会を行いました。松原さんは、NPO法人の高齢化、世代交代に関連して次のように語っています。

NPOの世代交代~カギは「任せる」、「プラットフォーム」型にシフトする

「世代交代する場合は、ゴール設定を明確にしたうえで、次の世代に任せきることが大事だ。世界中で組織に所属する必要性や意欲が下がってきている。一方で自己実現の欲求は増してきている。この自己実現の場をどう、新しい人に提供できるかがポイントとなる。組織を小さなグループに分解し、それぞれがリーダーを作って活動を展開し、その全体でゴールを達成していくという「プラットフォーム」型への転換が求められる。課題ごと、年代別など、さまざまな形でグループは構成できる。メンバーを固定化せず、卒業していけるような仕組みも設計する。新しい人が入ってこないのは、年長者が居座っていて、若い人が活躍できる場がないからだ。NPOの事務局の役割は、従来の個々のスタッフをマネジメントすることから、このようなグループをマネジメントすることへ移っていく必要がある。さらに、このようなプラットフォームに行政や企業などの参画を求め、そこに収益源を確保してくことも重要だ。」

これからの社会でNPOがするべきことは?

市民に寄り添ってきたNPOだからこそ作れる新しい市民参加の仕組みが実現すれば、NPOの未来だけでなく、地域の豊かな未来も見えてくるのではないでだろうか、NPOの腕の見せどころではないだろうか、そんな気にさせられる意見交換の場でした。
 
これからの日本の姿を思い描くなかで、自組織や自分自身の立ち位置を確認し、何をしていくべきなのか、講演を聞いて、今後の道筋を探る一助としてもらいたいと、この講演会は企画されました。世の中の大きな動きを捉え、何となくもやもやと感じていた事柄が整理されていく快感もあり、長年活動してきた人も、これから活動を始める人にも、刺激的で興味深い内容ではないでしょうか。

講演会 「NPOの次のフェイズとは―プラットフォーム型地域づくり」

日時:2019年6月8日(土) 15:00~17:00 (14:45受付開始)
会場:千葉市生涯学習センター 3階 大研修室(千葉駅より徒歩8分)
講師:松原明さん(認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会理事)
参加費:500円 (資料代)
定員:80名(先着順)
※テーマに関心のある方はどなたでも参加いただけます
主催:NPOクラブ

【問合せ・申込み】
認定NPO法人 ちば市民活動・市民事業サポートクラブ(NPOクラブ)
MAIL npo-club★par.odn.ne.jp(★を@にかえて送信ください)
TEL 043-303-1688  FAX 043-303-1689
URL http://npoclub.com

関連する記事

日本一大きな大仏の「日本寺」は、アジサイが満開 <安房郡鋸南町>

日本一大きな大仏(磨崖仏)のある日本寺(千葉県安房郡鋸南町)では、アジサイが見頃です。


   海いこ山いこチャンネル

上総掘り☆~井戸巡りツアー@君津市久留里~その4・久留里観光交流センター~

今週末の活動は、3月11日(土)か12日(日)、袖ケ浦市郷土博物館で行います。


   上総掘りチャンネル

週刊ちばにっぽう 2016/05/28-6/03

5月28日~6月3日の千葉日報オンライン掲載記事の中から、反響のあった記事、おすすめの記事などをご紹介します…


   千葉日報チャンネル

CHIBAKARA~ちばからチャンネル

千葉県内のNPO法人、公益団体の情報チャンネルです。千葉の良さや課題を一緒に考えていきたい!そんな思いで千葉で地域のために頑張っている人たち、団体の活動を紹介します。

ランキング

人気のある記事ランキング