レトロな雰囲気の店内で、自ら考案したオリジナル文具を紹介する店主の櫻井さん=市川市八幡のぷんぷく堂

 日が沈み、帰路を急ぐ人が増える頃、市川市の閑静な住宅街にたたずむ「ぷんぷく堂」の軒先に開店を告げる赤い提灯がともる。

 副業で営む同店は、夕方5時から開店する文具店としては異色の存在。ユニークなのは営業時間だけでなく「自ら目利きして、ときめいた文具のみ」という品ぞろえも独特だ。

 こじんまりとした店内に入ると、まず目に飛び込むのは、廃業した文具店から譲り受けたという年代物の筆陳列棚。中には昭和20~40年代に製造されたレトロなデザインの鉛筆がずらり。店を開業する前、ネットオークションなどを通じて趣味で集めた。未使用のまま大切に保管していたが、「誰かに使ってもらいたい」と、1本80円で売り始めた。「子連れで来たお母さんやお父さんの思い出の扉が開いて、親の方が夢中で見ている」とうれしそうに話す。

 2012年4月に開業後、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などの口コミで広まり「地元よりも、遠方から来るお客さんが多い」。国内にとどまらず、日本製品へのあこがれが強い台湾など海外からも訪れる。

 「これは職人さんの手作りで」-。客が手に取った商品について、時折説明を添える。「ストーリーを知ることで、文具のぬくもりが伝わる」と考えているからだ。

 自身が思う「こんなものがあったらいいな」を形にした「オリジナル文具」の制作販売も手掛け、通販サイトなどで販路を拡大中。耐久性にすぐれた書類袋「過保護袋」や、万年筆でも裏抜けしないと評判の「競馬新聞の紙で作ったレポート用紙」など、客の心をつかむネーミングにもこだわりが見える。

  ◇

※この記事は、千葉日報の連載企画【千葉に生きる 個性派ショップ営業中】の初回を転載したものです。

お店情報

 ▽営業時間月・火・木~土曜午後5時~午後10時。第1日曜・祝日正午~午後7時。定休日は水曜、第2~5日曜

 ▽所在地市川市八幡5-6-29

 ▽問い合わせは同店、電話047(333)7669(営業時間内)。

連載「個性派ショップ営業中」

関連する記事

「日本一短い」芝山鉄道 乗車記念証第2弾!

「日本一短い」芝山鉄道が、3月1日から乗車記念証明書を発行します。


   ちばとぴ!編集部チャンネル

「世界に誇るトイレ文化発信」 成田空港、50億円投じトイレ一新! 最先端機器整備やU…

成田国際空港会社は、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、成田空港ターミナル内にあるすべてのトイレを全…


   ちばとぴ!編集部チャンネル

関連するキーワード

千葉日報チャンネル

おなじみ地元新聞「千葉日報」のチャンネルです。ちばとぴ!向けにピックアップした記事をご紹介します。

ランキング

人気のある記事ランキング

【カメラ部】投稿写真ギャラリー 2017ー18冬季(12〜2月)

毎月1名様限定、投稿写真をTシャツに特別加工してプレゼント!