ぬだのおろち伝説に登場する大蛇の骨が奉納されているという大日堂

君津市の怒田という地域に、恐ろしい大蛇の伝説があります。

君津市の公民館などで行われた催しの中では、この大蛇の伝説に関するレポートの展示や、絵本の作成をするなど、地域では伝承のための活動がなされているようです。

この地に伝わる伝説「ぬだおろち」を紹介します。

ぬだおろちの伝説とは

昔、久留里城から山をいくつか越えた谷に大きな深い沼があり、そこの主である大蛇が、たびたび村人を喰い殺し、通行人を悩ませていました。
ある時、偉いお坊さんが村にお寺(現在の金福寺)を建て、大蛇封じの祈願をしたところ、大蛇は全く姿を現さなくなりました。
しかし後に新しい代官がやって来て、沼を田んぼにして利益を上げようと、水を放流しました。
すると、水が減って住みにくくなった沼の底から大蛇が現れ、再び人々を襲うようになりました。
そこで村人たちは、煙硝を入れた芦草の人形の罠を造り、大蛇を退治しようと仕掛けました。
すると間も無く大蛇が現れ、人形を呑み込んでしまうと、程なくして煙硝が破裂し、体がバラバラになってしまいました。
この大蛇の骨は、大日堂に納めたそうです。
その後、沼地を開墾して田畑としたところ、泥が深かかったため「ぬかりだ」と呼ばれるようになり、地名が「ぬだ(怒田)」となったそうです。

どうでしたか? 怖いですね~。

怒田という地名も伝説に由来があるようです。

というわけで、このお話に出てくる君津市怒田の大日堂へ行ってみました。

お先真っ暗な階段

大日堂の境内へと続く階段

怒田は君津市の山並みと田園風景が広がる静かでのどかな里山です。

しかし陽が傾き始め、あたりが薄暗くなってくると、ちょっと怖いかも。

大日堂の境内への急な階段を上る途中、急に恐怖心が襲って来て足がガタガタ震え始めました。

階段を上がれば上がるほど、木々がうっそうとして視界が暗くなるのです。

インパクト大! 大蛇が境内に?!

大日堂の境内に置かれた大蛇の彫刻

階段を上りきると、古い赤いお堂が現れ、ふと左手に目をやると、なんと大蛇が!!

幅4~5メートルはあろうかという大蛇が体をくねらせた彫刻が置かれていました。

大きな口がぽっかりと開き、今にも喰われてしまいそう・・・。鋭い眼光がギロリとこちらを見ています。

これはインパクトが大きく驚きました。

隣の覚書には、「長さ 四.五米 胴回り 〇.八米 重さ 八十?(※) 樹種 さくら 怒田の大日如来の大蛇の縁起を源に造之 昭和五十一年三月 制作奉納者 七十四戈 当区 大久保源左ェ門」と書かれていました。

地元の人が昭和51年に奉納したそうです。桜の木の根で作られているのだとか。

あまりに怖いので、ひと通り確認を終え、すぐに戻ったのは言うまでもありません。

興味のある人は訪れてみては。

以上、ぬだおろち伝説についてお届けしました。

参考資料:絵本「くるりのみんわ ぬだおろち」
(※)九に干という一つの文字が書かれている。重さの単位のようだ。

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