千葉県市原市南部の里山で、5月14日まで開催中の現代アートの祭典「いちはらアート×ミックス」(以下、アートミックス)のレポート第6回目は、上総牛久・内田エリアの「内田未来楽校」についてお届けします。

蝶々がお花畑にみたいに“飛び交う”

内田未来楽校に展示されているキジマ真紀さんによる作品「蝶々と内田のものがたり」

土、日、祝日は小湊鉄道・上総牛久駅に無料周遊バスが発着し、これに乗って約7分で内田未来楽校へ行くことができます。

内田未来楽校は、1928年に建てられた市原市で唯一の木造校舎・旧内田小学校。現在は地域の人たちが校舎の保存をしながら、交流の場として活用しています。

市原市で唯一の木造校舎・旧内田小学校で、現在の「内田未来楽校」外観

年季の入った木造の落ち着いた室内に展示されているのは、アーティストのキジマ真紀さんによる約1300もの蝶々が“飛び交う”作品「蝶々と内田のものがたり」です。

教室二つ分ほどの広さの室内で、針金で成形した幅約20センチのカラフルな蝶々たちが、地面から約1メートル前後の高さで一面に配置され、まるでお花畑にいるようです。通路があるので、蝶々の間を歩くこともできます。

ひとつひとつの蝶々を、キジマ真紀さんがインスタグラムで公開(キジマさんのインスタグラムページのスクリーンショット)

キジマさんは、「再生の象徴」と言われる蝶々を刺繍する活動を通して、内田未来楽校を知ってもらいたい、より多くの人に訪れてもらいたいという願いをこめ、千羽鶴になぞらえて1000頭を目標に作ってきたのだそうです。

2016年の春から、キジマさんが指導し、地域の人たちで蝶々を制作するワークショップ「刺繍カフェてふてふ」を、約10回開催しました。

誕生した約1300頭もの個性豊かな蝶々たちのうち、500から600頭は、同市内の中学校の協力によるものだそうです。

制作に携わった人の数は、約1000人にもなり、この活動を通して、多くの人々の輪が広がったようです。作成したひとつひとつの蝶々は、キジマさんが写真のSNSサイト、インスタグラムで公開しています。

裏に記名がされている蝶々は、イベント終了後に、制作者のもとに返るそうです。

会場に飾られているような蝶々をつくるワークショップ「刺繍カフェてふてふ」が、5月14日の午後1時から3時まで開催されます。

参加費は無料で予約不要。当日会場で受付します。

ふわふわシフォンケーキが自慢の「内田未来カフェ」

内田未来楽校に併設されているカフェ「内田未来カフェ」店内

内田未来楽校には、軽食や手作りの雑貨などを販売する「内田未来カフェ」が併設されています。コーヒーやジュースなどの飲み物や、惣菜パンが販売されています。

地域の人による手作りのシフォンケーキが人気で、自慢のメニューのひとつなのだとか。この日は抹茶でしたが、プレーン、チョコレートなど日によって変わるそうです。

また、毎週火、木、土曜日に開催される朝市では、地元栽培の野菜や米「内田のホタル米」も販売されているそうです。

「内田未来カフェ」自慢のシフォンケーキ

運営しているのは、2013年に、校舎の保存や地域交流のために立ち上げられた団体「報徳会」です。店番をする人との楽しいおしゃべりも、このカフェの魅力のひとつかもしれません。

飲み物は、ホットコーヒー、紅茶、オレンジジュースなど100円、シフォンケーキは150円。席は10人程度。アートミックス開催期間中は、午前10時から午後5時まで毎日営業。

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