コーヒーに揺らめく木々に、
ふっと光が踊った。
木立の向こうに望む悠々たる水の流れ。
川面にきらめく光をいっぱいに抱いた風が、
梢の合間を駆け抜けてゆく。

感性の風と光を浴びながら

印旛沼の導水路を見下ろす丘の上にある「ギャラリーカフェ 風草」。四季折々の表情を魅せる森の中に佇んでいます。

空き家となり何十年も人知れず沈黙していた建物を、新たなアトリエを探していた陶芸家の松平美子さんがこつこつと数年間かけて改装。カフェ空間にそっと溶け込む陶の床やランプシェードは当時、松平さん自らが焼いたものです。

カフェは月の第2週と第4週に、ギャラリーの企画展示期間に合わせてオープン(8月と12月は第1週のみ、1月は第4週のみ)。第1週と第3週には陶芸教室が行われています。

2000年にギャラリーを開設。その後、「もっと気兼ねなくゆっくりできれば」と、カフェもオープンしました。手作りのランチやスイーツを味わえますが、陽気のいい日はぜひ、木立の中にしつらえられたベンチへどうぞ。心地よい木漏れ日のシャワーの中で味わう食事は格別です。

先日、納品させていただく本を携えて伺ったら、たまたま陶芸教室が行われている日でした。カフェの静謐な雰囲気がありつつも、生徒さんと松平さんの和気藹々とした雰囲気に、もう一つの風草の魅力に触れた気がしました。この日はついついみなさんとの会話が盛り上がり、長居してしまいました。

この〝風草〟という空間は、オープン当初から今の姿だったのではありません。「今年はこれをしたい、ここはこうしたい、ということの積み重ねで今の形になったんです。玄関に光が欲しいなと思ったら、玄関をせり出させて天窓をつけたりね。庭も、ここに何を植えよう、ここにはこうしようと、毎年やっているうちに、今の姿になったんです」と話す松平さん。時には「知り合った建築士の方が『ドアがあるけど、いる?』って言ってくれて、それをもらってドアにしたり。山野草好きな陶芸教室の生徒さんに、色々な山野草を持ってきていただいたり」と、思わぬ出逢いがこの場の風景を作ることもある。この場に過ごし、場の波長とシンクロすることで、こうありたいという姿、佇まいが見えてくる。

「その時間をどう過ごすか、どういう人たちと過ごすか」

……日々積み重ねられるその感覚の連続性は、瑞々しい草木の呼吸のよう。時折、新たな出逢いを運んできてくれるのは、心地よい感性の風です。「何十年も閉ざされていたこの場所が、私の力だけではなく、生まれ変わる…不思議な感じです」と語る松平さんの言葉が、目の前の風景とともに、記憶となって脳裏に焼き付けられるのでした。

「モリノヨウヒンテン」2017年7月10日[月]ー15日[土]開催

週明けの月曜日より、ギャラリーカフェ風草で「モリノヨウヒンテン」が開催されます。手作りの作品や焼き菓子が並ぶほか、ワークショップなども開催されます。7月24日からは石井美智子さん、田中香さんの陶器の作品展「二人展」も始まります。お見逃しなく。

『房総カフェ』『房総のパン』千葉県内お取り扱い店一覧

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暮ラシカルデザイン編集室の沼尻と申します。企画から取材、撮影、執筆、デザイン、販売、流通までを一貫して行い、「房総・千葉県の名刺」となるようなリトルプレス『房総カフェ』『房総のパン』シリーズを発行しています

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