幕張メッセで10月10日に最終審査が行われたビジネスプランコンペティション「CHIBAビジコン2016」で、ITを活用したプランに贈られる千葉日報賞には、株式会社グッドグリーン代表取締役、西澤正文さんが選ばれました。

今年8月、観葉植物のレンタル事業を立ち上げた西澤さんですが、熱い眼差しの先にあるのは受賞プラン名にもなった「中小ローカル企業向け福利厚生サービスの展開」の実現。

「オフィスや施設の居心地を良くし、安価に誰もが享受できるサービスを提供したい」と語る西澤さんにお話を聞きました。

「働き方を変えた方が満足度が上がるのでは」

── 起業の経緯、事業への思いを教えて下さい。

西澤:BtoC(一般消費者向け取引)は、amazonなどが出てきて、生活が最適化されてきている。しかし、BtoB(企業向け)はまだ値段が高かったり、1社1社に寄り添ったサービスがなく(自分が起業することで)社会的意味を生めるのではないかと考えた。

また、利益を出さなければ会社の価値はないと考え、初年度から利益を出すことを目指し、着実に成立するビジネスモデルを、リーン・スタートアップでやろうとした。

── 福利厚生に関心を持ったきっかけは?

西澤:以前働いていた会社が、オフィスグリコやウォーターサーバー、朝ヨガなどを福利厚生として取り入れていて、社員受けが良く、社員が外部に自慢したりしていた。

これを見て、単純に給与調整のみで解決しようとするよりも、働き方や職場環境を変える方が、従業員満足度は上がるのではないか。そして、福利厚生は、大企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業でも取り入れるべきだ-と考えた。

コンセプトとして目指すのは、中小企業向けの福利厚生サービスの展開。その第一ステップとして観葉植物のレンタルを始めた。

「生産者とエンドユーザを繋ぐハブに」

── 第一ステップとして“グリーン”を選んだ理由は?

西澤:インテリアが好きで、植物に関するビジネスを研究した。

鹿児島県や愛知県などを見てまわると、すごく良いモノを作っている生産者がいるのに、間に多くの業者が介在しているせいで、エンドユーザと(生産者が)うまく繋がっていないと感じた。自分が両者を繋ぐハブになれるんじゃないかと考え、グッドグリーンを立ち上げた。

── 起業してすぐに「CHIBAビジコン2016」に応募。いかがでしたか?

西澤:生まれも育ちも市川で、本社も市川。父親も千葉で事業を興した。

グリーンの話だけではワクワクしないと思い、千葉県の課題解決に繋がる(中長期的な)福利厚生サービスの展開をプレゼンした。審査員からの指摘は刺激になった。

今取り組んでいる観葉植物レンタルに関しては、京葉東葛地域のオフィスや医療介護施設をはじめとする、業種業態を問わず様々な施設に需要がある。千葉県内だと、観葉植物のレンタルを知らないお客さんもまだ多い。(事業範囲は)都心から千葉市あたりまでカバーしている。

現在は口コミ・紹介などインバウンドでの受注のみだが、すでに一部上場企業からベンチャー企業までサービスを利用してもらっており、順調にスタートできている。

「次のステップへのスピード感を」

── 今後の課題は?

西澤:スピード感だ。

目指すところは、単に植物レンタル業としての成長ではない。福利厚生サービス企業として次のステップへ移るためのスピードが必要。

植物の次の提供サービスに何を選ぶか。他社との事業提携をどうするか-など、新たなビジネスの準備は始めている。あとは実働部隊をどうするか。人をどう雇用し、どうチーム作りをしていくかも大切な問題だ。

経営は自己主張な側面もあるが、自分は社会にプラスの変化をもたらしたい。多くの人が使ってくれるサービスを提供し、5年後には福利厚生サービス企業として広く認知されていたいと考えている。

プロフィール

1983年8月21日、千葉県市川市生まれ。慶応総合政策学部総合政策学科卒。

大学4年時に公認会計士の資格取得し、新日本監査法人に入社。その後、JPモルガン証券、東松コンサルティングなど大手で経験を積んだ後、ベンチャーの世界に飛び込む。

ECベンチャーやIT人材企業「レバレージーズ」などを経て現在にいたる。

関連リンク

関連するキーワード

ちばとぴ!編集部チャンネル

ちばとぴ!編集部の公式チャンネルです。千葉情報のまとめの他、編集部オリジナル記事、編集部からのお知らせなどを配信いたします!

当サイトの事務局的な動きもしております。

ランキング

人気のある記事ランキング