商店街にそびえる?!久留里城のレプリカ

師匠の生誕86周年を記念して、袖ケ浦市郷土博物館を出発し、君津市久留里周辺の井戸巡りツアーを決行した上総掘り技術伝承研究会のメンバー。
円覚寺からJR久留里駅方面へ、再び久留里街道(国道410号線)を南東へと車を走らせ、久留里の街のシンボルである商店街のゲートをくぐらずに右折。

右手に和菓子店「広木堂」(最中やロールケーキ「久留里城巻物」で有名)。
左手にはタイ料理レストラン「たいこくどう」。
今回はこのあとランチの予約が控えていたのでそのまま通過して、駅舎とロータリーに並ぶ上総地域交流センター(上総公民館・上総行政センター)の近代的な建物へ。
ここでトイレ休憩ののち、駐車場の片隅にある井戸で喉を潤します。
たくさんの人が空き容器を持参し、水を汲みに来ていました。

以下は県のホームページより抜粋。
「城下町として栄えた久留里のまちで昔から生活に密着してきた「久留里の水」は、上総掘りの自噴井戸による地下水です。飲料用を中心に約200本の井戸が確認されています。地元の観光協会を中心に水質検査などを行い安全・安心な水として保全活動に力を入れています。平成20年6月、県下で唯一の「平成の名水百選」に選ばれています。」
ここの井戸は機械で掘られた新しいものですが、平成20年7月に水質検査を受け、その安全性が証明されています。ちなみに水温は16.2℃。飲んでみると、相変わらずまろやかで癖のない美味しい水です。

久留里の“いいもの”、ずらりと展示中!

隣接する久留里観光交流センターは、かつて農協の米蔵だった石積みの建物を耐震構造で甦らせたものだとか。ここでは、さまざまな地元名産品が展示されています。
雨城楊枝、手作り甲冑、もちろん上総掘りについての展示もいくつか。
この日は、鉄道関係の展示が充実していました。県内のみならず各地で使われていた、古き良き時代のマニア垂涎グッズがずらり?!

おなじみの地名はもちろん、都内など遠方の駅舎や車輌で使われていたであろう年代物の数々が郷愁を誘います。

「入れ子」というのはいわゆるマトリョーシカのように、同じ形状の少しずつサイズの違うものを重ねていくことで、井戸の場合は孔内に挿入する樋のこと。当会では昔ながらの竹樋を製作しましたが、近年の上総掘りでは主に塩ビ管が使用されています。地下水を取り込むためのスリットや穴を開けて、深いところは細く、浅いところは太くして繋いでいくのがスタンダードです。ここでは金属製のものが展示されていました。

そして当会のチラシを置いて下さっているテーブルの奥には上総掘りの足場模型。
当会が伝承する鶴岡方式とは丸太の組み方や本数が異なっています。
上総掘りの足場は、掘削する地域の地形や職人それぞれによって少しずつ異なる形状で建てられます。掘削用具もしかり。その全てが、かつての先人たちが最も効率よく作業を進めるための工夫を重ねて築き上げてきたもの。そのため、よその現場を見学することは上総掘りの技術を学びブラッシュアップしていくにあたって、大変重要な参考資料となるのです。

時計の針がお昼に近づき、ランチの予約をした向郷の「カフェくるりぱん」へと向かうことにしました。
というわけで、井戸巡りは久々のグルメレポート、「その5・カフェくるりぱん」に続きます! お楽しみに☆彡

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上総掘りチャンネル

袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
現在、モーレツにメンバー大募集中!
見学やお問い合わせはetofumiya●r8.dion.ne.jpまで。
※●は@(アットマーク)

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