冬は竹取りの季節、年内に切り出さなくちゃ…!

2006年、国の重要無形民俗文化財に指定された千葉県上総地域発祥の深井戸掘り工法「上総掘りの技術」。
その技術保持者である鶴岡正幸先生(三代目井戸掘り職人)のもと、技術保持団体に指定された「上総掘り技術伝承研究会」(事務局・袖ケ浦市郷土博物館)。
重機も燃料も使わず少人数で効率よく掘れるシンプルでエコな技術は、今も世界各地で水を得るため活用されています。
その技術を守るため、ボランティアが昔ながらの掘削技術を学ぶ活動の様子をご紹介します☆彡

現在、新たに井戸を掘り始める準備を始めていますが、秋から冬にかけて欠かせない作業といえば竹取りです。
上総掘りは、上総地域で豊富に自生する竹の特性を活かした掘削技術。
特に、井戸が深くなるほど長さが必要となる「竹ヒゴ」は、今の季節に孟宗竹を切り出し、できるだけ速やかに加工しなければなりません。

長さ7m×幅2cm×厚さ1cmに加工する竹ヒゴに使うのは、できるだけ真っすぐで節の間が広い孟宗竹です。
途中で曲がっていたり、「うらっぱずれ」と呼ばれ病気にかかっていたりするものを避け、なるべく性の良いものを探して切り出します。
できれば、その年に生えた若いものではなく2~3年経っているものを選びます。

竹林の中で8つに割っておかないと運べない!

7mの竹を長いまま運ぶには、大型トラックを調達しないと難しいのですが、会では軽トラックしか準備できないため、切り出した竹林で8つに割っておき、丸めて運ぶしかありません。

竹の根元側をナタで割り、そこに地中に埋めたバールを挟んで、竹を割っていきます。竹の繊維は縦方向にならキレイに割れてくれるのですが、ここで竹のもともとの性の良さがないと、まっすぐに割れません。
そうなると、竹ヒゴとして使える部分が少なくなってしまうので、曲がらないように割っていきます。

8つに割った竹は、内側になら簡単に丸められるので、縄で輪っかにして軽トラックに積み込み、竹林から袖ケ浦市郷土博物館へと運びます。

知らない人が見たら、確実に神社の氏子がお正月の茅の輪くぐりの準備をしているようにしか見えませんが、あくまで竹を運びやすくするための作業です!

今回は孟宗竹3本を切り出し、それぞれ8つに割りましたが、全て等分に割れたわけではなく、また7mきっちり使えない部分もあるので、そこは約5m前後と短めに加工し、「仮ヒゴ」として使います。

竹を切るのなら秋冬。水を吸い上げないうちに…♫

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上総掘りチャンネル

袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
現在、モーレツにメンバー大募集中!
見学やお問い合わせはetofumiya●r8.dion.ne.jpまで。
※●は@(アットマーク)

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