上総掘り・鶴岡方式では、井戸孔の底に下ろした掘り鉄管に、1本約7mの竹ヒゴを繋いでいき、その竹ヒゴに、足場板の上の掘り手の手元で「シュモク」という樫材のハンドルを取り付け、それを握って上下させることで掘削していきます。

シュモクは掘り手の身長や好みに合わせて自由に高さを調節できます。シュモクの中央の凹み部分に竹ヒゴを差し入れ、隙間に樫材のクサビを打ち込んでしっかりと固定し、頭上のハネギから下ろしたロープを引っかけます。
これを両手で握って上下させることで、井戸孔の底の掘り鉄管に掘り屑がたまっていきます。
掘削が進むと、竹ヒゴと一緒にシュモクも下がっていくので、握りにくくなったらクサビを外してシュモクの高さを上げ、さらに掘削していきます。

シュモクをひと突きごとに下げるのは人力、上げるのはハネギのバネの力で自然に持ち上がるため、大人と一緒なら幼児でも、また力の弱い方や女性でも、気軽に掘削を体験することが可能です。

柔らかくたわむワイヤーと違い、竹ヒゴは硬さがあるため、井戸孔の底に鉄管が当たる感触が掘り手にダイレクトに伝わります。
これはたとえ数百mの深さがあっても、全く同じように孔底の様子が竹ヒゴからシュモクに伝わるそうです。
初めて体験した人は「1~2mの深さみたいに、孔底がすぐ近くに感じる!」と驚きます。
掘り手は、現在の層の硬さや粘り気などを判断しながら、掘り方や道具を臨機応変に変えて、より効率よく掘削できるよう工夫を重ねていきます。

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袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
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