地域活性化に向けて開かれた芸術祭。廃校にも作品が並び、注目を浴びた=市原市宿の内田未来楽校

 市原市は、里山を舞台に昨春開催した2度目の芸術祭「いちはらアート×ミックス2017」について、37日間の会期で延べ10万66人が来場したとする事業報告書を公表した。「前回超え」を掲げた来場者数の目標を達成した形で、経済波及効果は約5億9400万円に上った。

 アートによる地域活性化を目的とし、2014年春に続いて開催された今回の芸術祭では、国内外のアーティスト31組が市南部の里山でさまざまな作品やワークショップを展開。市民が得意分野を生かして作品を並べる新たな試み「地域プロジェクト」も導入され、広く人気を集めた。

芸術祭の模様を一冊にまとめた公式記録集

 報告書では、昨年4月8日~5月14日の会期中の来場者数を延べ10万66人と算出。延べ8万7025人が足を運んだ前回より会期が15日間短いため、単純比較はできないものの、1日平均では1674人から2704人へと約1・6倍に増加した。

 会場別の来場者数は、同プロジェクトの舞台の旧白鳥小学校が1万3150人で最多に。多彩な作品やワークショップがそろったIAAES(旧里見小学校)が1万2492人、国際的アーティストの個展が開かれた市原湖畔美術館が1万1450人と続いた。

 経済波及効果は、来場者1人が平均4会場を訪れたと想定し、実来場者2万5017人の消費額をアンケート結果から約2億5200万円と推計。これに事業費を加えた直接効果は約4億円、第二次間接波及効果までを合計すると約5億9400万円になった。

 総括では、成果と課題を併記した上で「行政と地域・関係団体等の距離がより近くなり、それぞれが主体的に芸術祭と関わる取り組みに広がりを見せたこと、『おらがまちの芸術祭』として芽吹いてきたことは、『いちはらアート×ミックス2017』の大きな特色であった」としている。

 報告書は市ウェブサイトから全文ダウンロードすることができる。問い合わせは市芸術祭推進課(電話)0436(50)1160。

◆魅力凝縮の記録集完成

 市原市の芸術祭「いちはらアート×ミックス2017」の公式記録集(美術出版社)が完成し、一般販売が始まった。芸術祭の魅力が凝縮された写真集のような内容で、ファン必読の一冊となっている。

 公式記録集では、七つのエリアを彩った作品やワークショップの模様を写真で紹介。アーティストのプロフィルや運営に協力したボランティアサポーター「菜の花プレーヤーズ」の取り組み、芸術祭を数字で振り返る各種データも盛り込んだ。

 全国の主要書店で販売中で、ネットショッピングサイトや市芸術祭推進課でも取り扱っている。B5判変型、128ページ。1620円(税込み)。

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