粘土取りへの長い道のり…

よりにもよって年に1度のミュージアムフェスティバル初日に、井戸孔でスイコ2本をとられ、現場は2本の竹ヒゴが刺さったままの「サムライ」となってしまいました。
その後、期待していた電動噴霧器の威力もかなわず、挽回作業は頓挫。何より、良質の粘土なしに無理して挽回を試みても、さらなる事故の発生が懸念される…というわけで、まずは粘土取りを決行することに。
ところは長柄町の豪農・Wさんの田んぼ。現役の農家さんの田んぼは当然ながら耕作中なので、粘土を取ってしまうわけにはいきません。つまり休耕田など、使っていない田んぼから分けていただくしかないのです。
大規模な耕地整理などがあれば、掘り起こした田んぼの粘土をいただくことでむしろ喜ばれることもありますが、残念ながら袖ケ浦市内では協力者が得られず…。
その上、水が抜けにくい造りになっている休耕田をスコップで掘り起こし、ある程度の深さから粘土を土嚢袋に詰めてトラックで運ぶとなると、雨天や雨上がりでは困難です。梅雨時でもあり、一番の難関はスケジュール調整でした。

ついに大量入手!本来の上総掘りにぜひ!

そしてようやく、6月26日(日)、粘土取りを決行することになりました!!!
ただし、この時期の田んぼ(休耕田)を3週間も放置すると、もちろん草ぼうぼうです(涙)。
まずは草刈りから始めますが、雨が続いた田んぼは普通の長靴では歩けないほど、足が沈み込むという事前情報も…。
その上、いずれ再び稲を植えるための土地なので、一カ所を深く掘るのではなく、広く浅く、極端な高低差がつかないように掘らなければいけません。
下見の日には、つがいのキジが走り抜けていった広大な田んぼ。
素人装備で粘土を掘り切れるのかはわかりませんが、とりあえず手持ちの長靴と草刈り機、鎌、スコップ、土嚢袋を積んだ軽トラックで、メンバー総出で長柄町に向かいます。
1日の掘削作業(挽回作業)に必要なのは、土嚢袋1~2袋。
本来、崩れやすい場所は特に、良質の粘土を多めに使います。
取り急ぎ、数袋だけでも持ち帰らせてもらえるよう、まずはチャレンジ!
頑張れ、上総掘り技術伝承研究会!

関連するキーワード

上総掘りチャンネル

袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
現在、モーレツにメンバー大募集中!
見学やお問い合わせはetofumiya●r8.dion.ne.jpまで。
※●は@(アットマーク)

ランキング

人気のある記事ランキング