【いすみ鉄道 社長コラム】

26日は真岡鉄道の真岡駅でSLフェスティバルが行われました。

お天気も良く、たくさんのお客様でにぎわいました。

参加したのは千葉県のいすみ、小湊、銚子電鉄はもちろん、秋田の由利高原鉄道さん、鳥取の若桜鉄道さんなど、遠くから遠征の方々もいらしていて、皆さんそれぞれ趣向を凝らした商品の販売を行っていました。

最近では各社さんともいろいろなグッズを開発していますので、こういう会場へ行くと実に勉強になります。

でも、私のお目当てはこちら。

そう、蒸気機関車です。

真岡鉄道には現在動く蒸気機関車が4両いて、実際に火を焚いて蒸気で動く機関車が2両。コンプレッサーを搭載して空気の力で動く機関車が2両。この機関車は皆さんご存知のD51、デコイチです。
 
私の世代は、やはりキハよりもこちらに目が行くのでありますが、まあ、欲を言えば火を焚いて動くに越したことはありませんが、そんなことを言っていたら、この40年、保存機関車は朽ちて行くばかりでしたので、とりあえずでも、こうやって空気圧で動くだけでも、過去の歴史を考えるとありがたいなあと思います。

何もしないで薀蓄を垂れているよりは、こうやって目の前で汽笛を鳴らして動く方がはるかに素晴らしいのです。

こちらは9600形。通称「キューロク」

大正生まれの頑固おやじと言われてきた力持ちですが、今では大正生まれの介護老人?

いえいえ、しっかり動いてくれますよ。
 
この9600形という機関車は北海道から九州まで全国で活躍し、国鉄蒸機の最晩年まで働いていましたが、動く状態で保存されているのはここ真岡鉄道だけ。
実に貴重な機関車です。
 
真岡鉄道の機関車は他の復活蒸機と同じように、駅構内や各地の公園などで保存されていた機関車を再整備して息吹を吹き返したもので、JRのような大きな会社ならいくらでもできるでしょうが、いすみ鉄道と同じ国鉄の特定地方交通線を地元が引き継いだ第3セクターで、ここまでできるのはすごいことだと思います。

地元の真岡市や栃木県が、この鉄道にどれだけ力を注いでいるかということは、やっていることを見ればよくわかりますね。
 
まあ、わたし的には、これだけ蒸気機関車があればもう少しお金を稼げるのではないかと思うのですが、よそ様の会社の内部事情まで口を出すのはやめておきましょう。

こちらは函館本線の急行「ニセコ」で活躍した客車です。

考えてみればD51も9600も北海道の機関車ですから、この客車も良きパートナーなんですね。
 
SLブームの末期、機関車の廃車解体がどんどん進み、ブームが過熱していきましたが、最後の最後になって、「うちの町にも機関車が欲しい。」と名乗りを上げる地域がたくさん出てきました。でも、その頃には、地元で活躍していた機関車はすでに解体されていて、最後に残った北海道の機関車が、全国各地に運ばれて保存されました。

豊島区の都電荒川線の線路の近くに保存されているC58も、わざわざ北海道から持ってきた機関車で、私は子供の頃、「なんでこの形の機関車が、豊島区に保存されているのだろうか?」と不思議に思いました。
 
それから20年以上が経過して、各地で見向きもされなくなった機関車が放置されていましたが、真岡鉄道さんでは、その機関車に目を付けて、整備して走らせようということを20年も前から始めたわけですから、やはり、先を見る目というものがあったんでしょう。

観光で集客をするということは、人よりも先を見る目を持って、人よりも先に始めなければ、なかなかうまくはいきません。

まあ、金の力にモノを言わすことができれば別ですけどね。

私がすごいなあと思うのは、こうしてコンプレッサーで作った空気を送り込んで息吹を与えるだけで、老若男女、これだけ賑わうという機関車の力です。

まして、ここ真岡鉄道は、基本的にはいつもここに機関車がいるわけですから、イベントと言ってもあまり特別感はない。

にも関わらず、ちびっ子たちは大喜びなんですからね。
 
昔から、機関車は力持ちと言われてきましたが、いろんな力があるんだということに、今更ながらに気づきました。

空気で走る機関車の横を、蒸機で走る機関車が通過していきます。

夕方近くになって日が陰るまで、この盛況は続きました。
 
真岡鉄道の皆様、ご参加いただきました鉄道会社の皆様、本日は大変お疲れさまでございました。
 
ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

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