上総掘りに欠かせないのが、田んぼなどの黒くて粒子の細かい粘土です。
水を求めて井戸を掘るのですが、粘土水を作って井戸孔に流し込みながら掘ることで、作業の効率化に大きな差がでます。
掘削中、井戸孔の孔壁に粘土水がしみこむことでコーティングされ、崩れにくくなったり、掘り鉄管の先端のサキワ(ノミ)の摩擦熱を下げたり、また掘り屑が上がってきやすくなる(鉄管内に取り込みやすくなる)など、質の良い粘土水をふんだんに使うことで、少人数・シンプルな足場での作業を可能にしているのです。
もちろん、途上国などで上総掘りの原理を活用して、限られた資材で井戸を掘る時にはこの限りではありません。
粘土水なしで掘る場合には、100㎏を超えるような大きな掘り鉄管を井戸孔内に突き下ろす、その重さで掘るなどするため、作業には十数人を要し、頑丈な足場を組まなければなりませんが、現場の状況や地層次第で、確実に水を得られるようアレンジは無限に拡がります。

現在、上総掘り技術伝承研究会では、良質な粘土を探しています。
田んぼなどの造成や土地改良などがあれば、余剰に掘り出された粘土をいただくことができますが、近年では提供者を見つけるのも難しいのです。
ご一報いただければ、シャベルを持って掘りに行きます!

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袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
現在、モーレツにメンバー大募集中!
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