挽回作業が始まります!

今週末から、前回孔底から約2mで引っかかり動かなくなってしまった掘り鉄管を奪還すべく、挽回作業が始まります。
上総掘りでは、井戸孔のなかで抜けなくなってしまった鉄管を再び地上に上げるために、さまざまな専用の挽回用具が考案されました。
よく言われるのが、どこの掘削現場でも地下30mを掘っているあたりで井戸孔が崩れ、鉄管がとられて抜けなくなるという事故(ケガ)です。

赤子泣いても鉄管置くな

上総掘り技術伝承研究会では、2006年から掘削を開始した袖ケ浦市代宿の椎の森工業団地内の現場で、何度か鉄管やスイコをとられて挽回作業に挑みました。
「鉄管を孔底においてはいけない」のが鶴岡方式の鉄則なのですが、竹ヒゴの継ぎ目が外れる、竹ヒゴが折れるなど、さまざまな事情によって鉄管が孔底に「落ちて」、やや広がっているサキワやツメに崩れた砂などが積もってしまうと、わずかな量でもかなりの重さとなり、人力だけでは上がらなくなってしまうのです。
今回、そではく現場で抜けなくなった鉄管は、孔底から2mの高さで引っかかっているだけなので、挽回できる可能性がかなり大きいと思われます。

これまでの挽回作業を振り返る

椎の森現場で繰り返し事故が起きたのは、現場が谷津を砂利などで埋め立てた造成地だったことも大きな要因でした。
崩れやすい層を長期間掘削していたために、何度も鉄管をとられることになりましたが、それもまた上総掘り技術伝承研究会にとっては貴重な経験であり、財産となりました。

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袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
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