競馬場内の猫写真集に 2月、作品厳選し個展 船橋の写真家・津乗さん
船橋競馬場をねぐらにしている猫たちの姿を収めた写真集「人情船橋競馬場厩舎(きゅうしゃ)ネコ物語」(ワイズ出版)を、船橋市在住の写真家・津乗健太さん(45)が出版。2月には都内で写真集の中から特に気に入った作品を選び、個展を開催する。
オグリキャップ世代の津乗さん。当初は馬の魅力に引かれ、大阪の写真専門学校を卒業後は「どうしても馬に触りたくなって」と、北海道や青森県の牧場で働いていた。競馬総合月刊誌「優駿」のフォトコンテストでは大賞を受賞した経験もある。
猫との出合いは、2002年から16年まで船橋競馬場で厩務(きゅうむ)員として働いたのがきっかけ。「とにかく猫がいっぱいいて面白い」といつしか、場内にすみ着いている野良猫たちにカメラを向けるようになった。休憩時間などに撮りためた写真はおよそ15万カットにも上るという。
船橋市民ギャラリーで一昨年、撮りためた猫の写真で作品展を開いたところ、親交のある同市在住の写真家・北井一夫さんから「この機会にぜひ」との勧めもあり、写真集として出版することになった。
A5判96ページの写真集には、厳選した49カットを掲載。獣医室の古びた石油ストーブの前で仲良く暖をとる猫や、捕獲したムクドリをくわえる猫など、ある時は気ままに、またある時はワイルドに過ごす場内の野良猫たちの姿が生き生きと捉えられている。
津乗さんは「猫の写真を通じて、船橋競馬場や馬に携わる仕事にも興味を持ってもらえればうれしい」と話している。
「人情船橋競馬場厩舎ネコ物語」は1850円(税別)。問い合わせはワイズ出版(電話)03(3369)9218。写真集出版を記念して2月3日から11日まで東京・南青山のビリケンギャラリーで写真展が開かれる。写真集の中から厳選した35点が展示される。
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