大きな木星の下で~アトリウムに上総掘り、見参!!!

2006年、国の重要無形民俗文化財に指定された千葉県上総地域発祥の深井戸掘り工法「上総掘りの技術」。
その技術保持者である鶴岡正幸先生(三代目井戸掘り職人)のもと、技術保持団体に指定された「上総掘り技術伝承研究会」(事務局・袖ケ浦市郷土博物館)。
重機も燃料も使わず少人数で効率よく掘れるシンプルでエコな技術は、今も世界各地で水を得るため活用されています。
その技術を守るため、ボランティアが昔ながらの掘削技術を学ぶ活動の様子をご紹介します☆彡

千葉市中央区中央の複合施設「きぼーる」アトリウムで、8月16日(木)から21日(火)、第24回美しい農村環境写真コンテスト(主催・千葉県土地改良事業団体連合会)の入選作品が展示されています。
ここに、上総掘り技術伝承研究会の会長・鶴岡正幸先生が製作した、上総掘りの足場模型が展示されています。

実際の足場丸太の1/10サイズ。
つまり7mのものが70cmになっています。
普段は、袖ケ浦市郷土博物館の2階に常設展示されていますが、今回は吹き抜けも広々としたアトリウムに、立派なアクリルケースに入って鎮座しています。

巨大な木星を模したプラネタリウムの下、ガラス張りの吹き抜けに設置された上総掘りの足場丸太。
近代的なビルの中で、明治期からの農業用水施設について紹介されていて、その一環としての展示なのですが…実に斬新な眺めです!

明治150年を記念して、全国でさまざまな取り組みが行われていますが、今回、上総掘りとともに紹介されていたのは、市原市の有形民俗文化財「西広(さいひろ)板羽目堰」と、上総掘り同様に養老川、小櫃川、小糸川流域で使用された「藤原式水車」です。

メインは美しい農村風景を切り取った写真展示

鮮やかに四季折々の農村の美しさを捉えた応募作品。
今回の展示のメインはこちらです。

アトリウムの巨大な液晶画面で、上総掘りの技術を解説するDVD映像を流してくれていました。
模型の作者である鶴岡先生も出演している、上総掘り動画のスタンダードです。
現在、当会が掘削しているのは袖ケ浦市郷土博物館の敷地内ですが、かつての上総掘りは農業用水を得るために水田の中で掘削するものでした。
以前、当会で掘削していた君津市久留里の現場でも、田んぼのど真ん中で掘削していると、ハネギが動く音に合わせてカエルが鳴き出す、なんて牧歌的な光景がありましたが、やはり井戸を掘るための足場やぐらは、田園風景によく似合います。
それこそが、上総掘りが日本の農業の発展を支えた証しなのかもしれません。

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袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
現在、モーレツにメンバー大募集中!
見学やお問い合わせはetofumiya●r8.dion.ne.jpまで。
※●は@(アットマーク)

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