【いすみ鉄道 社長コラム】

皆さん、千葉県って農業大国なのを知ってますか?

明治時代に国の農業試験場が初めて作られたのが千葉県で、酪農の発祥も千葉県なんです。(鴨川市嶺岡)

津田塾大学の創始者、津田梅子さんをご存知ですね。

「赤い靴はいてた女の子」の歌に出てくる主人公の津田梅子さん。

その人のお父さんは津田仙という人で、私の住んでいる佐倉市が輩出した著名人です。
 
津田仙は青山学院の創設にも関わった人ですが、アメリカからトウモロコシの種を持ち帰り、それを日本全国の農家へ広めました。

飢饉で米が取れなくても、トウモロコシを育てておけば飢えることはない。

ということですが、そのトウモロコシの種はどうやって日本全国の農家に配布したかというと、封筒に入れて郵便で送ったのでありまして、実は、この津田仙という人は、日本で初めて通信販売を行った人でもあるのです。
 
ということで、千葉県は漁業はもちろん農業も盛んで、皆様ご存知のようにいすみ鉄道沿線も実においしいお米が取れるのでありますが、どれだけおいしいお米かというと、新潟のコシヒカリと堂々と肩を並べるほどおいしいお米で、ちょっと昔の話ですけど、いすみのお米を新潟へ持って行って、袋に詰めて高く売っていたなどということもあったような、つまりはそれだけおいしいお米なのであります。
 
そういう素晴らしい農業というのは、日進月歩の技術革新で生まれるわけですから、それぞれの農家さんへ、そういう新しい栽培技術をきちんとお伝えすることが大事になってきますが、そのお仕事をされているのが農協さんでありますが、なんだか最近は農協改革のやり玉に挙げられていて、私は常日頃から「ちょっと違うんじゃないかなあ。」と思っているのですが、そういう逆風の中でも、一生懸命頑張っている若手の職員の皆様方の会合に、13日は出席させていただきました。

作家・エッセイストの森久美子先生(写真右)と記念撮影

一緒に写っていただいたのは作家・エッセイストの森久美子先生。

先生は北海道札幌在住で、北海道をはじめとする全国の農業を元気にする活動もされていらっしゃる方。

私はローカル線を使って全国の田舎を元気にしたいと考えていますから、二人に共通するのは郷土愛でしょうか。
 
森先生、本日は貴重なお話をありがとうございました。
 
さて、そんな千葉県の農業を支えているのが全農のスタッフの皆様ですが、その中の一人をご紹介しましょう。

全農のスタッフ君塚さん(写真左)と記念撮影

君塚さんです。
 
君塚さんは私の姿を見つけると声をかけてきてくれました。
 
「社長、あの花金列車には感動しましたよ。」と言うのです。
 
何かと思えば、実は花金列車を実際にご利用いただいている方のようで、ふだんは車で通勤しているようですが、お酒を飲むような会議の時は車を置いて出かけて、いすみ鉄道の花金列車で帰ってくるそうなんです。

今までは、茂原か上総一ノ宮まで奥さんや娘さんに迎えに来てもらうか、タクシーだと8000円もかかってしまうようで、花金列車は実にありがたいですとおっしゃっていただきました。
 
「花金列車の日は大多喜まで列車があるので、大多喜まで家族が迎えに来てくれればよいですから、本当に助かっています。」
 
うれしかったですね。

ローカル線は赤字だから、乗らないから列車を減便する。

昭和の時代から、日本の田舎はずっとそういうことをやってきました。

これは、費用的便益性(費用対効果)を考えれば確かにそうなんです。

でも、そういうことをずっとやってきて、ローカル線はダメになってきたのですから、私は費用的便益性だけではなくて、社会的便益性というのもきちんと考えないといけないと思いまして、この春から試験的に花金列車を運転しているのでありますが、地元の方からこのようなお言葉をいただくということは、実にうれしいなあと思います。
 
今の日本は、例えば北海道の女満別や九州の長崎からでも、夜の8時、9時まで現地に滞在していてもその日のうちに東京に帰れる時代です。

ところが、大多喜はその時間まで千葉市内に居たらもうその日のうちには帰れない。

これは、費用便益を求めてきた結果であるわけで、だからどんどん人口が減っていくのですから、長年地域の皆様方に支えていただいてきたいすみ鉄道としては、社会便益のためにやってみる価値はあるのではないか。

そう考えてみたのでありますが、実際にご利用いただいていらっしゃる方の貴重なご意見をお聞きできて本当にうれしかったです。
 
君塚さんは娘さんも息子さんもいすみ鉄道で高校へ通われていた方ですから、私は本当にうれしかったのです。
 
お会いできました皆様、本当にありがとうございました。

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