東金の町に埋もれている伝統的な建造物群

JR東金駅西口界隈には商家や土蔵などの古い建物がいまも数多く残されている。
その多くはかつての旅館だったり商店だったり、公共施設だったり。これまでの歩みの中で改築や装飾がされて、よく見ないと分からない。
現在は廃業していたりオーナーが変わっていたりするなどして、なんらかの理由で日の目をみない建物が殆どだが、地域の有志からなる「町並み活用センター」が、これらの伝統的建造物群についての調査結果を公開し、町並みを景観として残し活用する方法はないかという提案を行う。

会場は旧税務署あと(国登録有形文化財建物)

東金に残される旧多田屋本社屋(旧税務署跡)。ここ10年は個人の所有だったたのが逆に幸いしてめに殆ど手つかずの状態で残されていた。そのオーナーもまた、この歴史的建物を人の手に渡って取り壊されてしまわないように所有していたという。現在、建物の管理人をしている榮山氏(文化財保存活用計画(株)代表)は、文化財補修専門の建築家。オーナーに直談判して数年前に自費で補修を申し出た。そこへ商店街の理事ら有志が集まって、内部を掃除して朽ちかかっていた箇所を補修してスペース活用を可能にした。
榮山氏は町なかの古い建物を地道に調査して歩いた。商店街では年間を通じて二つの国登録有形文化財建物を利用して様々な催しを行ってきた。商店街の店主らは、3年前から主催している国際交流イベント「とうがね国際カイギ」の中で、地域在住の外国人の方々とぶらり散策を実施して町並みの価値を再確認してきた。

町並み活用のためのシンポジウムが実現

榮山氏と有志のメンバーは各地の先進事例を見学し、現地で中心的に活動している方々の話を直接聞いてきた。そして旧税務署跡の近くにあるもうひとつの国登録有形文化財建物(通称:喫茶サントスあと)を拠点として連日話し合いを重ね、「町並み活用センター」という任意団体として地域の歴史的建物のスペース活用を提案することに。
活動の第一弾として、各方面の専門家や地域の住民らと考える機会としてシンポジウムの開催を企画、東金市市民提案型協働事業として採択された。

谷根千、佐原の町並み仕掛け人らによる「まちづくり講演会」

シンポジウムのゲストは、外国人観光客で人気の東京、谷中根津千駄木地区の古い町並みの保全活動を興した東京藝術大学名誉教授の前野まさる氏(NPO法人たいとう歴史都市研究会 理事長)と、地域興しの戦略として町並みを活用し、千葉県下唯一国の重要伝統的建造物保全地区に選ばれている香取市・佐原より高橋賢一氏(NPO法人小見川と佐原の町並みを考える会 前理事長)の二人の仕掛け人を招き、何十年も先を見据えた町並み活用の経緯やそのエピソードを聞く。
シャッター通り化してしまった通りの景観は、日本じゅう何処でも見ることができる。古くからの街道筋では伝統的な建物が軒を連ねる昔ながらの佇まいも決して東金だけのものではない。この、当たり前の景色にどのようなポテンシャルが隠されているのか、二人の専門家の意見を伺う。

シンポジウムの参加費は無料(定員次第締め切り)

当日周辺のイベントスケジュール

東金商店街では10月14日(土)の東金市プレミアム商品券の発売に併せて約2週間の売り出しを実施する。期間中のイベントスケジュールは以下の通り。

10月21日 とうがね国際カイギ・第3弾 (主催:東金商店街連合協同組合)

留学生など近隣に住む外国人の方々と市民を対象に毎年企画されている国際交流イベント。今年は持ち寄りパーティ形式で、さながら「東金市 町並みシンポジウム」の前夜祭といった感じで催され、希望者には銭湯や老舗旅館の宿泊体験も予定している。

10月22日 東金市 町並みシンポジウム (主催:町並み活用センター)

10時~ まちなみ見学会・・・3つの登録有形文化財建物を含む近隣の
              伝統的建物を散策
13時~ まちづくり講演会・・各地の町並み活用に成功した仕掛人を
              講師に招いて話を聞く

10月28日 東金ハロウィンまち歩きイベント (主催:東商連&東金ハロウィン実行委員会)

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