先人が遺した井戸と史跡を巡るショートトリップへ、レッツラゴー♪

2月18日(土)、曇天が広がる如月の寒さもものともせず、そではくに集合した上総掘り技術伝承研究会のメンバーは一路、君津市久留里方面へと車を走らせました。

最初の見学は俵田の徳蔵寺。
JR久留里線の俵田駅から国道410号線(久留里街道)俵田交差点を直進。
小櫃川の手前、田んぼの中に表れる徳蔵寺。その門柱前に、平成4年に建てられた「上総掘記念碑」が黒々とそびえています。
主に俵田地区で上総掘りの技術開発に尽力した大村安之助(安政5年生まれ、鶴岡先生の祖父が師事した)や飯田長之助ら地域の職人たちの功績をたたえ、小櫃地区の「上総掘顕彰会」が寄付を集めて建てたそうです。
そこには、上総掘りが誕生するに至った当時の様子も記されています。
「俵田へは嫁や婿はやれない」、つまり水源に乏しく雑穀を常食し、日常の飲料水にも不便なほどで、農民の暮らしは厳しく貧しかったのです。
名主の息子であった安之助らが礎を築いた上総掘りの技術によって灌漑用水を確保し、田畑が拓かれていきました。
安之助が幕末の偉人・勝海舟宅の井戸を掘り、その後も親交があったことなど、興味深い史実も記されています。

裏面に刻まれているのはこの地区の上総掘り職人と、碑の建立に寄付した人たちの名前。
他に、小糸地区にも「上総掘り発祥地碑」があるそうですが、こちらは昭和37年の建立で、池田徳蔵や石井峯次郎ら上総掘り職人を輩出しているエリア。ぜひ次回に行ってみたいところです。

その2・青柳の倶利伽羅(くりから)不動へ続きます!

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上総掘りチャンネル

袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
現在、モーレツにメンバー大募集中!
見学やお問い合わせはetofumiya●r8.dion.ne.jpまで。
※●は@(アットマーク)

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