第29日本ウミガメ会議 与論島大会

「一宮ウミガメを見守る会」の渡部です。

2018年度の日本ウミガメ会議が鹿児島県の与論島で開催されました。

日本ウミガメ会議は、NPO法人日本ウミガメ協議会が主催し、毎年ウミガメの上陸産卵がひと段落したこの時期に、ウミガメが産卵する地で開催されています。
(千葉県では一宮町で2015年に開催)

第29回目の今回は、鹿児島県の与論島の与論町中央公民館を会場に、11月9・10・11日の3日間、延べ約500人のウミガメを調査し研究する大学研究者、水族館職員、ウミガメ調査に協力している行政、ボランティア団体関係者などが、北は北海道から沖縄まで全国から集まり会議・討論がおこなわれました。
鹿児島県はウミガメ保護条例を施行して30周年、その記念と保護をした結果による環境変化について論議がなされました。

千葉県からは、一宮町の小学6年生を含む4人が参加しました。

ウミガメ会議には開催地による様々な催しが用意されています。

百合ヶ浜見学ツアー

百合ヶ浜見学ツアー

百合ヶ浜見学ツアー

2017年に与論島を訪れた天皇皇后両陛下が双眼鏡でご覧になったという、「百合ヶ浜」
大金久海岸の沖合1.5Kmに、春から秋にかけ大潮の干潮時にだけ姿を現し、潮の満ち引きによって出現する場所や形を変えるという幻の白い砂浜「百合ヶ浜」見学ツアーからスタート!

アオウミガメが歓迎!

アオウミガメが歓迎!

「百合ヶ浜」に渡るために乗ったグラスボート(海の中が見えるようにボートの底がガラス張りになっている)にアオウミガメが姿を見せました!

昔は、ウミガメやウミガメの卵が食べられていたという与論島。

絶滅の危機を知り保護をした結果、現在はとてもウミガメが増えてきて、こんな風に島のあちこちでウミガメに逢うことができるそうです。

ところが増えすぎたウミガメのせいで、漁業被害を及ぼしていると感じている地元の漁師さんなども少なくないようで、今回の会議では、保護するだけでいいのか、この先の将来、ウミガメとどのように付き合っていくのか、なども含めて様々な意見交換がおこなわれました。

前夜祭

熱烈歓迎!!前夜祭

熱烈歓迎!!前夜祭

茶花海岸の白い砂浜で前夜祭開催。

ウミガメの保護に力を入れ、観光資源としても取り入れている与論島では、第29回日本ウミガメ会議に向けて、行政・観光協会・商店・漁業関係者などがNPO法人ウミガメ協議会と共に実行委員会を組織し協力、島全体で会議を盛り上げました。

記念撮影

記念撮影

白い砂浜の白い建物の前で記念撮影。
11月とはいえ、ここは南の島、昼間の気温は28度を超え、半そで姿も見られます。

ウミガメ会議の特徴は、若い学生さんの参加が多いこと。北は北海道大学から南は琉球大学まで、ウミガメを研究する学生さんたちがたくさん参加します。その他、各地の水族館関係者、そして各地の海岸で地道にウミガメの調査を行っている人たちなど、いろいろな人々が参加します。ウミガメに興味関心のある人はどなたでも参加しウミガメへの知識と思慮を深めています。


本会議 

シンポジュウム「与論島におけるウミガメ。地域観光と漁業との関係」

シンポジュウム「与論島におけるウミガメ。地域観光と漁業との関係」

奄美群島の島々の代表者や漁師さんたちや行政・観光業者の方々による現状紹介・パネルディスカッション

与論島の周辺海域には、ウミガメが多く生息していて、保護条例によりその数を増やし遭遇・目撃できる機会が多く、観光に役立っています。その一方で、モズクなどの養殖場がウミガメの食害被害を受けているのではないかと懸念する声も上がっています。
ウミガメと観光業および漁業の共存に向けて海域でのウミガメの生息状況を把握して、実質的な対策をおこなっていく必要があると話し合われました。

日本のウミガメ上陸・産卵 2018 発表

大きく減少!日本のアカウミガメの上陸・産卵

大きく減少!日本のアカウミガメの上陸・産卵

 日本全国各地でウミガメの上陸・産卵調査を行っている方々から回答のあった「ウミガメ類上陸・産卵アンケート2018」の集計結果が発表されました。

2018年の日本のアカウミガメの産卵回数は、前年比49,9%と大きく減少、NPO法人日本ウミガメ協議会が集計を始めてから最も産卵が多かった2013年(15078回)のわずか4分の1だったとの報告がありました。

発表

14の口頭発表と16のポスター発表

14の口頭発表と16のポスター発表

全国各地からウミガメに関する調査研究の14グループの口頭による発表と16枚のポスター発表がおこなわれました。

その中でも2グループの口頭研究発表で、千葉県の一宮ウミガメを見守る会が2016年、2017年と調査協力をしたウミガメの卵の調査保存や発信器の装着などから研究発表がなされ、ウミガメの生態がより明瞭となる結果が生まれました。北太平洋では唯一の産卵地である日本の、更に最北端の産卵地でもある九十九里浜ならではのデーターをお渡しできることは、日頃の調査に重要性があります。

引き続き、一宮ウミガメを見守る会では、ウミガメの調査を通じて専門研究者・科学者のお手伝いをし、地球全体の環境変化をくみ取り、より良いバランスのとれた自然保護を考えて参ります。

ウミガメの上陸・産卵が大きく減少した2018年。
2019年はどうなるのか?

保護して増えたウミガメによる漁業被害、自然への影響など、これからも引き続き地道に調査・検証していく必要があることを確認し、3日間の全てのスケジュールを終えて第29回日本ウミガメ会議 与論島大会が閉会しました。

次回の記念すべき30回目の大会は、和歌山県の南部(みなべ)町での開催予定です。

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一宮ウミガメチャンネル

「千葉県の海岸の砂浜にウミガメが産卵する!!」
って、知ってる?

北太平洋で日本の海岸砂浜は、アカウミガメの唯一の産卵場所で、千葉県の九十九里浜はその北限域に位置しています。

どんな亀?
いつ来るの?
今年も来たの?
どのくらい来るの?
子ガメは生まれるの?

そんなウミガメの色々をみなさんにお伝えしたいと思っています!

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