千葉日報社の萩原社長(右)から賞状を贈られる河原塚史編さん委員会のメンバー=14日、松戸市河原塚の熊野神社

 松戸市河原塚周辺の郷土史をまとめた書籍「わが街河原塚 いまと昔の物語」(千葉日報社発行)が、全国新聞社出版協議会主催の「第7回ふるさと自費出版大賞」で優秀賞に輝いた。執筆、編集にあたった河原塚史編さん委員会に対し、14日、同地区の熊野神社で授賞式が行われた。

 同大賞は全国各地の出版文化促進、自費出版への関心を高めるため2年に一度選考。昨年10月の第7回には56作品の応募があった。大賞などに続く優秀賞は17点が選ばれた。

 本社の萩原博社長から賞状を手渡された代表幹事の矢野浩さん(71)は「郷土を愛する住民の思いが形になった。酒の席から始まった話だったが、住民の交流を深める成果にもなった」と喜んだ。

第7回ふるさと自費出版大賞で優秀賞に輝いた「わが街河原塚 いまと昔の物語」(千葉日報社発行)

 同書は土地のさまざまな姿を縄文時代から説き起こした。戦国、江戸時代の領主、今も残る旧家、地域の風俗風習、戦後の区画整理事業も紹介。編さん委員会は2013年から活動を始め、14~16年にかけて計36回にわたり町会の回覧板で住民に配布した原稿の総集編を388ページにまとめた。発行は16年12月。

 企画、編集では、新旧住民がそれぞれの知識や知恵を出し合った。

 執筆した元新聞記者、内中偉雄さん(74)は専門用語だらけの遺跡発掘の報告書を理解するのに一苦労。一方、県文書館で熊野神社に菅原道真が祭られていることを示す資料を見つけ、地元で新たに社を建てるきっかけになったことなどを振り返る。取材ノートは8冊に上ったという。

 「努力の分だけ新しい発見があった4年間だった。住民の反応が励みになり、やっていて楽しかった」と目を細めた。

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