上総掘りは、掘削する地域の地層や職人それぞれによって足場や道具が異なります。
主に千葉県上総地域を流れる小櫃川・小糸川・養老川の流域ごとに、足場の形はさまざまです。

上総掘り技術伝承研究会は、小櫃川流域で3代目井戸掘り職人として昭和30年代まで掘削を続けた鶴岡正幸先生の「鶴岡方式」で掘削を行っています。
鶴岡先生の祖父・鶴岡佳門は、明治時代に上総掘りの技術の基礎を築いたひとり、大村安之助に弟子入りしたといわれています。

鶴岡方式で使用する丸太は16本。
小櫃川流域でハネギが弓式の足場の中でも、一番数が少なく、シンプルな形状です。
数週間~数ヶ月で掘削が終わった後はすぐに次の現場へ移動し、数時間で組み直せる。
そのためには、建てるのはもちろん運搬や解体が簡単にできることが求められました。釘などをなるべく使わず、荒縄だけでほどきやすく結わえてあるのも特徴です。
より少ない資材で、より合理的に作業を進めることが、職業としての井戸掘りには必要でした。

現在、会のメンバーはボランティアで技術の伝承活動を続けていますが、より安全に、確実に作業をするためには、かつての職人たちの知恵が随所に活きる足場を忠実に再現することが非常に重要なのです。

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週刊ちばにっぽう 2016/05/21-5/27

5月21~27日の千葉日報オンライン掲載記事の中から、反響のあった記事、おすすめの記事などをご紹介します。


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袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
現在、モーレツにメンバー大募集中!
見学やお問い合わせはetofumiya●r8.dion.ne.jpまで。
※●は@(アットマーク)

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