荒縄は消耗品♪ 引っ張ればほどける、土にも還る…

上総掘りの足場で、丸太を結束している荒縄は自然素材なので、屋外で風雨にさらされ日に当たるごとに劣化していきます。
そもそも井戸掘り職人は、数日~数週間で次々に井戸を掘り上げて現場を移動していくものなので、最小限の労力と資材で足場を組み、解体しやすいことがとても重要です。
上総掘り技術伝承研究会は100%ボランティア活動につき、展示用の足場として長期間同じ場所で掘削を行っているため、足場丸太や荒縄は雨に濡れる部分、人がよく使う部分から少しずつ傷んでしまいます。

縄の下には、しっかりと番線★彡

結わきやすく、ほどきやすく、なおかつしっかりと締まる方法で結束してはありますが、袖ケ浦市郷土博物館の敷地内で屋外展示として一般の方も頻繁に足場に上がるため、荒縄の下には番線(太い針金)をきっちり巻いて、縄が劣化しても安全対策はバッチリ。安心して丸太の上に上がることができます。

10分の1サイズの足場模型では、銅線が荒縄代わり

現在、完成に向けて製作中の足場模型で、丸太と丸太を結束するのは銅線。結び方は基本的に実物と同じです。ただし、ホンモノの荒縄と違って、銅線は一度締めてしまうと、ひっぱっても外れません…。
また、銅線はかまえばかまう程、どんどん硬くなっていく性質があるため、結わき直すのは至難の業です。

時代の流れとともに売り場では存在が薄く…(涙)

以前は個人商店の金物屋さんなどで国産の荒縄が簡単に購入できたのですが、現在はホームセンターなどで外国産のものを探すことが増えました。
1巻のm数も減り、逆に価格は上がり…上総掘りの足場の縄を一式交換すると、3巻は用意しないと足りなくなってしまいます。
農業、土木などの現場でも、使い勝手のよいナイロン製のロープなどに取って替わられているようですが、劣化したら土に還るエコな自然素材、いろいろな用途で活躍してほしいと思わずにはいられません。

足場をきれいにして、皆さまのご来場をお待ちしています❤

6月4日・5日の土日は、きれいになった足場で一般の方の上総掘り掘削体験ができるよう、メンバー一同で準備を進めています。
ぜひぜひご家族、お友達とお誘い合わせの上、ご来場下さい!

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袖ケ浦市郷土博物館に拠点を置き、国指定の重要無形民俗文化財に指定された「上総掘りの技術」の技術保持団体である「上総掘り技術伝承研究会」と、技術保持者である3代目・井戸掘り職人の鶴岡正幸がお送りする、上総掘りのお知らせチャンネルです。
千葉県の上総地方で誕生した伝統的な手掘りの深井戸掘り工法「上総掘り(かずさぼり)」。少人数の人力だけで、重機や電力を使わずに数百mの深さまで井戸を掘ることができるこの技術で、かつて新潟の油田や別府温泉なども掘られました。
現在では水不足に苦しむアジアやアフリカ諸国で、上総掘りの技術を活用した支援や国際交流を行う事例が増えています。
当会でも年に2回、JICAつくばセンターから海外の土木・治水系省庁の職員らを対象に、上総掘りの掘削体験と見学ツアーを受け入れています。
現在、モーレツにメンバー大募集中!
見学やお問い合わせはetofumiya●r8.dion.ne.jpまで。
※●は@(アットマーク)

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